ずり這いが左右非対称でも大丈夫?原因と関わり方を作業療法士が解説

生活リズム・育児の悩み

「片足ばかりで進んでいる気がする…」
「左右で動きが違うけど大丈夫?」  

赤ちゃんのずり這いを見ていると、左右の使い方に差があることに気づいて、不安になることがありますよね。  

我が家でも、片側ばかり使うような動きが見られていました。

この記事では、作業療法士の視点からずり這いが左右非対称になる理由と、おうちでできる関わり方のポイントをわかりやすくまとめます。

左右非対称のずり這いはよくある?

結論から言うと、ある程度の左右差はよくあることです。  

特にずり這いの時期は、 まだ動きが未熟なため、「やりやすい動き」に偏りやすい時期でもあります。

「自分で動きたい」という意欲があることが最も大切なので、基本的には見守っていくスタンスで大丈夫です。

ただし、差が大きい・長く続く場合は、少し意識して関わってみると、その後の発達に繋がりやすくなります。

なぜ左右差が出る?作業療法士の視点

得意な動きに偏っている

赤ちゃんにも「使いやすい側」があり、動きやすいパターンを繰り返すことで左右差が目立つことがあります。これは自然なことです。  

体のバランスがまだ不安定

体の軸が安定していないと、左右均等に動くことが難しくなります。その結果、片側に頼った動きになりやすいです。

ひねる動きの経験が少ない

左右をバランスよく使うには、体をひねる動きが重要です。この経験が少ないと、片側だけで進むパターンになりやすいです。

感覚の入り方の違い

触覚や体の感じ方に左右差があると、使いやすい側に偏ることもあります。  

左右差はどこから始まる?動きのクセに注目

ずり這いの左右差は、実はそれより前の段階から見られることがあります。  

  • 仰向けで足の上がり方に左右差がある
  • 寝返りの方向がいつも同じ
  • うつ伏せで伸ばす手が毎回同じ

こうした様子があると、体の使い方に少しクセが出ている可能性があります。

>>寝返りについてはコチラ

>>うつ伏せについてはコチラ

「片側で支えるクセ」が影響していることも

赤ちゃんは、動きやすい方法を自然と選びます。その中で、いつも同じ側で体を支えるパターンができてくると、反対側を使う機会が少なくなり、結果として左右差が目立つことがあります。

左右差があるとどうなる?

多くの場合は成長とともに整っていきますが、

・同じ側ばかり使う
・反対側をほとんど使わない  

といった状態が続くと、その後のハイハイや歩行にも影響することがあります。

だからこそ、早めに気づいて関わることは大切です。

無理に直すより「経験を増やす」

左右差が気になると、つい「反対側を使わせなきゃ」と思ってしまいますよね。  

でも大切なのは、苦手な側も使いやすい環境を作ること。少しずつ経験を増やしていくことで、自然と動きのバランスが整っていきます。

たいていの赤ちゃんは、自分で経験を増やしていくことができます。大人にできることは環境調整がメインとなってきます。

おうちでできる関わり方

大切なのは、苦手な側も自然に使えるようにすること。無理に動かすのではなく、環境や遊びの中でサポートしていきます。

関わりのポイント

「反対側に体重を乗せる」

うつ伏せでの遊びを取り入れる

うつ伏せの姿勢は、体のバランスを整え、左右の使い方を育てる土台になります。

この時、いつも同じ側の手を使っているようであれば、反対側の手を使いたくなるように促してみます。

横向き遊びを増やす

仰向けだけでなく、横向きの姿勢で遊ぶ時間を作ることで、左右の動きをバランスよく経験できます。苦手な向きがあるかもしれません。

苦手な向きの寝返りを促す

ずり這いの左右差がある子は、得意な向きの寝返りばかりすることが多いです。おもちゃなどで誘導しながら、苦手な向きの寝返りにチャレンジすることで、体重の乗せ方や体の使い方が少しずつ変化します。

寝る場所を変えてみる

添寝の場合、いつも同じ側にママやパパがいませんか?環境的に難しいかもしれませんが、可能であれば寝る位置を変えてみることで、自然に苦手な横向きを経験できることもあります。

抱っこの向きを変える

抱っこタイムや授乳時に、いつも同じ向きになりがちであれば、嫌がらない程度に反対側で抱っこしてみるのも良い経験になります。

無理に矯正しようとしない

「反対側を使わせなきゃ」と思いすぎると、逆に動きにくくなることもあります。  

あくまで「きっかけを作る」くらいで大丈夫。

【体験談】ずり這いの左右差が大きかった娘

我が家の娘も、ずりばいの左右差がかなり強いタイプでした。寝返りも片側しかできず、「大丈夫かな…」と気になって関わりを工夫していた時期があります。

ただ、結果的にハイハイはほとんどせず、ずり這いも左右対称ではないまま立つようになりました。それでも、歩き始めてからは特に気になることはなく、今は元気に体を動かしています。

この経験から感じるのは、左右差があっても、そのまま発達が進んでいくケースも多いということです。

今振り返ると、左右差に気付いて少し意識して関われたこと自体はよかったのかなと感じています。結果が理想通りでなくても、関わること自体が無駄になるわけではありません。ただ、それと同じくらい、その子のペースを見守ることも大切だと感じています。

こんな場合は相談も検討

  • 左右差が強く、ほとんど反対側を使わない
  • 動きがぎこちない状態が続く  
  • 成長しても差が改善しない

こういった場合は、専門機関に相談すると安心です。

発達の視点で大切なこと

赤ちゃんの発達は、「左右バランスよく使うこと」が大切です。  

ずり這いは、その土台を作る大事な時期。完璧でなくて大丈夫ですが、「気づいて関わる」ことは大切であると言えます。

まとめ

ずり這いの左右差はよくあることですが、少し意識して関わることで動きは変わっていきます。

無理に直そうとせず、遊びや生活の中で自然にバランスを育てていきましょう。

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