「まだ寝返りしないけど大丈夫?」
「他の子と比べて遅い気がして不安…」
赤ちゃんの発達の中でも、寝返りは気になりやすいポイントですよね。
我が家でも、なかなか寝返りをしなくて心配した時期がありました。
この記事では、そんな経験もふまえて、作業療法士の視点から寝返りが遅い理由と、おうちでできる関わり方をわかりやすくまとめます。
寝返りはいつ頃する?目安の時期
一般的に、寝返りは生後4〜6ヶ月頃に見られることが多いです。
ただし、発達には個人差があり、この時期を少し過ぎても問題ないケースも多くあります。
実際に我が家の娘も、初めての寝返りは6ヶ月の終わり頃でしたが、その後の発達に特に影響はありません。
そのため、「〇ヶ月だから遅い」と決めつける必要はありません。
寝返りが遅い理由|作業療法士の視点
寝返りは、単純な動きに見えて、実はさまざまな要素が関わっています。
体幹(体の軸)の安定がまだ不十分
寝返りは、体をねじる動きが必要です。
そのため、
・お腹や背中の筋肉
・体の軸(体幹)の安定
がまだ弱いと、動きにつながりにくいことがあります。
うつ伏せが苦手
うつ伏せの経験が少ないと、体を支える力や頭を持ち上げる力が育ちにくく、寝返りにつながりにくいことがあります。
うつ伏せが苦手な場合は、まずそこから整えるのがポイントです。
体をねじる経験が少ない
寝返りには「ひねる動き」が必要です。
例えば、
・横向きになる
・手を伸ばして物を取る
こうした経験が少ないと、寝返りの動きにつながりにくくなります。
性格や興味の違い
意外と大きいのがここ。
・仰向けで満足している
・あまり動こうとしないタイプ
この場合、発達的には問題なくても、「やる必要がないからやらない」こともよくあります。
寝返りにつながる体の準備とは?作業療法士の視点
寝返りは突然できるようになるものではなく、いくつかの動きの積み重ねによって獲得されていきます。
作業療法士の視点では、特に以下のような要素が関係していると考えられます。
両手を体の真ん中で合わせて遊ぶ
赤ちゃんが体の中心で両手を合わせて遊べるようになると、左右の体をバランスよく使う土台ができてきます。
これは、寝返りのように体を左右に動かすための大切な準備です。
また、重力に抗して腕を持ち上げるだけの筋力が付いてきていることを意味しています。
足を持ち上げて遊ぶ
仰向けで足を持ち上げたり、つかんだりする動きは、お腹周りの筋肉(腹筋)を使う練習になります。
そして、体が床と接する面積が小さくなることで転がるのが楽になり、寝返りに繋がりやすくなります。
正中位を越えて手を伸ばす
体の中心を越えて、左右どちらかに手を伸ばす動きは、寝返りに必要な「ひねり」の動きそのものです。
おもちゃに手を伸ばす中で、自然と経験できる大切な動きです。
頭や首を持ち上げる
仰向けで寝ている赤ちゃんが、気になる物を見つけてもっとよく見ようとするとき、頭や首を持ち上げる必要があります。
こうして頭を床から少し離せるようになると、寝返りがスムーズに行えるようになります。
大切なのは「順番」よりも「積み重ね」
これらの動きは、必ずしも決まった順番で現れるわけではありません。
大切なのは、いろいろな動きを少しずつ経験していることです。
1つの動きだけができていても、他の要素が不足していると寝返りにはつながりにくいこともあります。
逆に、これらの要素が少しずつ揃ってくることで、ある日自然と寝返りができるようになることが多いです。
おうちで意識したい関わり方
- 両手で遊べるおもちゃを用意する
- 足を持ち上げて遊べる姿勢をつくる
- おもちゃを動かして手を伸ばしてもらう
- うつ伏せ遊びを無理なく取り入れる
こうした関わりを日常の中に取り入れることで、寝返りにつながる動きを自然に引き出すことができます。
無理に練習させるべき?
→無理にやらせる必要はありません。
ただ、寝返りにつながる動きを遊びの中で自然に経験することは大切です。
おうちでできる関わり方
横向き遊びを取り入れる
仰向けから少し体を横に向けてあげるだけでもOK。得意な向きがあることも多いですが、左右バランスよくできると理想。
→寝返りの“途中の姿勢”を経験できます
手を伸ばしたくなる環境を作る
寝返りの動きは、ただ手を伸ばすだけでなく頭の動きも付いてくるとよりスムーズです。
おもちゃを赤ちゃんに見せ、目的の方向に動かしながら手を伸ばしてもらうように誘導すると、目で追いながら体をひねる動きが自然に行えるようになります。
→声掛けしながらだと、より興味を持ちやすくなることも
うつ伏せ遊びを取り入れる
うつ伏せの経験が増えることで、体を支える力がつき、寝返りにつながりやすくなります。
→無理のない範囲で少しずつ
ふれあい遊びの中で体をひねる動きを
仰向けで遊んでいる時に、ママが両足を持って左右に体をひねる動きを経験させてあげるのもオススメです。
おすわりのほうが先にできている場合は、座っている姿勢で体をひねる動きを取り入れるのも楽しいです。
こんな場合は相談も検討
基本的には様子を見てOKですが、
- 5〜6ヶ月を過ぎても首すわりが不安定
- 体の動きに極端に左右差がある
- まったく周りに興味がない
といった場合は、小児科や専門機関に相談すると安心です。
寝返りを促すおもちゃの選び方
寝返りを促すには、「動きたくなる環境づくり」が大切です。
例えば、
・音や動きで興味を引くもの
・目で追いたくなるおもちゃ
などを用いて、少し手を伸ばすと届く位置で遊べると良いですね。
まとめ
寝返りが遅いと不安になりますが、発達には個人差があります。
- 体の準備(筋力・体幹)
- 経験(うつ伏せ・ひねり)
- 興味や性格←重要!
こうした要素が関係していることが多いです。
焦らず、その子のペースで、遊びの中で少しずつ経験を増やしていきましょう。

