1歳がご飯を食べない…よくある悩み
「今まで食べていたのに急に食べなくなった」
「柔らかいものばかりで、少しでも固いと嫌がる」
「丸飲みしている気がして心配」
1歳頃は、食事に関する悩みがぐっと増える時期です。我が家の娘も、食ムラが激しく悩みは尽きませんでした。
ただ、この時期の「食べない」には、わがままではなく発達的な理由が隠れていることも少なくありません。
1歳の偏食は「固さ」が合っていないこともある
噛む力はまだ発達の途中
1歳になると歯が生えてくる子も増えますが、「歯がある=しっかり噛める」わけではありません。
- 舌で食べ物を動かす力
- あごの安定
- 唇の閉じる力
これらがまだ未熟なため、うまく噛めない・まとめられないことがあります。
固すぎる・柔らかすぎる両方がNG
実は、固さはどちらに偏っても食べにくさにつながります。
大切なのは、今の発達に合ったちょうどいい固さを見つけることです。
こんな様子は「食形態ミスマッチ」のサイン
以下のような様子がある場合、固さが合っていない可能性があります。
「好き嫌いかな?」と思っていた行動が、実は食べにくさのサインであることもあります。
今日からできる見直しポイント
固さは「少しだけステップアップ」
いきなり固くするのではなく、ほんの少しだけ粗くするところから始めましょう。
固さのステップ例
大きさ・形も意識してみる
実は固さと同じくらい、形も食べやすさに関係します。「噛みやすい形」を意識するだけでも変わります。
食べやすい形の例として、「赤ちゃんせんべい」など薄めのものは噛みやすく、「野菜スティック」や「えびせん」などスティック状のものは、自分で一口量を調整する練習に使いやすいです。
手づかみ食べも発達につながる
手づかみ食べは、単なる遊びではありません。食べ物の感触を知ること(触覚)、自分で口に運ぶ経験、食べる意欲の向上…これらすべてを同時に育てる大切なステップです。
「噛みやすい形にする」「手づかみさせてみる」、この2つだけでも変化を感じやすくなります。
▶︎「手づかみ食べ」については、こちらの記事で詳しく解説しています

実は関係している?「口の発達」と日常のあそび
食べる力は、食事の時間だけで育つものではありません。
ものを口に入れるのは発達の練習
赤ちゃんが、おもちゃをなめたり口に入れたりする行動。これは単なるクセではなく、舌や唇を動かす練習であり、口の中の感覚を育てる経験でもあります。
こうした積み重ねが、食べ物を口の中でまとめたり動かしたりする力(食塊形成)につながっていきます。
▶「なんでも口に入れる理由」については、こちらの記事で詳しく解説しています

ハイハイは口の発達にもつながる
一見関係なさそうなハイハイですが、口腔機能の発達にも大きく影響します。
- 体幹が育つ
- あごの発達を促す
- 正しい舌の位置を学習する
- 細かい口の動きの土台ができる
作業療法の視点では、口の動きは体の安定の上に成り立つと考えられます。ハイハイなどの両手で体を支える全身運動は、結果的に「食べる力」を育てることにもつながります。
▶「ハイハイの発達」については、こちらの記事で詳しく解説しています

無理に食べさせなくていい理由
食べないと心配になりますが、食べる準備が整っていない状態で無理に進めると、かえって食べることが嫌になってしまうこともあります。
大切なのは、「食べる準備」を整えること。少しずつ食べやすい状態を作っていくことが、長い目で見ると近道になります。
それでも気になるときは?
以下のような場合は、専門家への相談も一つの選択肢です。
- 食べられるものが極端に少ない
- 体重が増えない
- 発達面で気になることがある
まとめ
- 1歳の「食べない」はよくあること
- 固さが合っていないことも多い
- 少しずつ調整することで食べやすくなる
そして、食べる力は日常の遊びや体の発達ともつながって育っていきます。
焦らず、少しずつ整えていきましょう。お子さんのペースを信じて大丈夫です。

