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我が家の娘はハイハイをほとんどしませんでした。その影響もあって、1歳の頃は手に少し過敏さがあったり、食べ物をあまり噛まずに丸呑みする傾向がありました。
そんな娘に、手をしっかり付いて遊んでほしくて、我が家で取り入れている遊びを紹介します。2歳半をすぎた今も、まだまだ現役で遊んでいます。
これからご紹介するような遊びで「手を付いて体を支える経験」を補うことで、気になっていた手の過敏さや丸呑み傾向も少しずつ改善してきました。
この記事では、ハイハイしない娘に悩んだ経験のあるママであり、作業療法士でもある私が、おうちでできる「手をつく遊び」を具体的にご紹介します。
そもそも「手をつく遊び」ってどういうこと?
シンプルにいうと、手で体を支える姿勢を使った遊びのことです。
四つ這いでの移動はもちろん、どこかに手をついて体を支える動き全般を、「手をつく遊び」として紹介します。
特別な道具が必要というわけではなく、家にある段ボールや布団を使って気軽にできるのが、この遊びの大きな魅力です。
なぜ「手をつく経験」が大切なの?
手をついて体を支えると、体の中でこんなことが起きています。
- 肩や腕の筋力がつく:体重を受け止めることで、腕全体が鍛えられます
- 手のボディイメージが育つ:手に圧がかかることで、触覚や固有受容覚が刺激され、手の形や動きを捉えやすくなります。
- 首や体幹が安定する:ぐらつかないようにバランスを取る力が育ちます
- 顎まわりの筋肉が刺激される:体幹・首・顎はつながっており、上半身の安定が口の安定にも波及します
結果として、手の発達を促すのはもちろん、食べる・噛む・話すといった口の動きにもよい影響を与えます。
「手をつく=口の発達に関係する」と聞いて驚く方も多いですが、体は全部つながっています。上半身が安定すると、顎や舌の細かい動きが引き出されやすくなるのです。
すぐできる!手をつく遊び5選
難易度の低いものから順に紹介します。お子さんの様子に合わせて選んでみてください。
トンネルくぐり
やり方: 椅子などの家具や段ボール箱、トンネル玩具などを用いて、くぐって遊ぶ。
トンネルという「くぐる目標」があることで、子どもが自然とハイハイの姿勢を取りやすくなります。手・肩・体幹をしっかり使いながら進む動きは、全身の安定につながります。
「何回くぐれるかな?」と競争形式にすると盛り上がります。
お家にあるものでも十分に楽しめますが、カラフルな見た目が楽しいキッズテントもオススメです。
クッション乗り越え
やり方: 少し高さのあるクッションや丸めた布団を用意し、手をついて乗り越えます。
乗り越える動作の中で、体を腕で支える時間が自然に生まれます。「障害物コース」のように複数並べると、遊びとして続けやすくなります。高さは子どもが無理なく越えられる程度でOK。最初は低めから始めましょう。
動物まねっこ遊び(くま歩き・へびさん)
やり方:
- くま歩き:手と足(膝をつかない)で体を支えて歩く
- へびさん:おなかを床につけたまま、両手で体を引きずるように前進する
「くまさんになってみよう!」「へびみたいに進めるかな?」と声をかけると、ゲーム感覚で取り組めます。親も一緒にやるとさらに楽しくなります。くま歩きはバランス感覚を、へびさんは腕と体幹の連動を鍛えます。
両手でジャンプ
やり方: 同じ高さの座卓やソファ(低めのもの)を両側に置き、その間に立ちます。両手でそれぞれのテーブルを押さえ、体を支えながら足を持ち上げます。小さいクッションなどを間に置いて「障害物を越える」設定にすると楽しめます。
腕で体重を支えながら足を浮かせる動作は、肩・腕・体幹の総合的に使う動きです。最初は少しだけ足が浮けばOK。焦らず取り組みましょう。
手押し車あそび
やり方: 子どもが床に手をつき、大人が腰・膝・足など体の後ろ側を持ちます。その状態で前に進んだり、その場でキープしたりします。
腕で全体重を支えるため、肩・腕への負荷が最も高い遊びです。体幹や首の安定にも強くつながります。はじめは腰を持って低い位置で支え、慣れてきたらお尻が肩より高い位置になるように支えます。手で支える姿勢になるだけでも十分ですが、余裕があれば前に進めるとGood!!膝・足首と徐々に支える位置を遠くにすると負荷が上がります。
※嫌がる場合は無理をせず、短時間から始めてください。
レベルアップの目安
お子さんの状態に合わせて、段階的に取り入れてみてください。
| 状態 | おすすめの遊び |
|---|---|
| まだ不安定・慣れていない | トンネルくぐり・クッション乗り越え |
| 少し安定してきた | 動物まねっこ遊び |
| しっかり支えられるようになった | 手押し車・両手ジャンプ |
※無理に次のレベルへ進まなくて大丈夫です。同じ遊びを繰り返すことで、少しずつ力がついていきます。
遊びのときに気をつけたいポイント
無理にやらせない
嫌がっているときに強引に続けると、その遊び自体が「嫌なもの」になってしまいます。まずは子どもが興味を持てる形から始めることが大切です。
短時間でもOK
1回5分でも、毎日続けることで経験が積み重なります。「今日はちょっとだけ」で十分です。
楽しいが最優先
発達のためとはいえ、子どもにとってはあくまでも「遊び」。笑顔で取り組める雰囲気をつくることが、長続きする一番の秘訣です。「〇〇できたね!」という声かけも効果的です。
こんな子におすすめ
「あてはまるかも」と感じたら、ぜひ少しずつ取り入れてみてください。
まとめ
- ハイハイをしていなくても、遊びで経験を補うことができる
- 手をつく経験は、姿勢・手の発達・口の動き・言葉の土台になる
- 楽しい遊びの中で自然に取り入れるのがポイント
「やらなきゃ」という義務感ではなく、親子で楽しみながら経験を積み重ねることが何より大切です。完璧にできなくても大丈夫。少しずつ、楽しみながら続けてみてください。


