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「抱っこ」と言う割に、すぐに降りたがる。やっと歩いたと思ったら、またすぐ抱っこ。この行ったり来たり、正直かなりしんどいですよね。
でもこれ、わがままでも甘えでもなく、発達の途中でよく見られる自然な姿です。
この記事では、作業療法士の視点から、抱っこ↔歩くを繰り返す理由と、日常でできる関わり方をわかりやすく解説します。
抱っこ↔歩くはいつまで続く?
特に多く見られる時期は、1歳前後〜2歳頃です。3〜4歳頃にも、状況によってよく見られます。
この時期、子どもの中では「自分で歩きたい」という気持ちと、「不安・疲れる」という感覚が同時に起きています。この2つが混在しているから、行ったり来たりになるのです。
3〜4歳になっても、疲れたときや甘えたいときに抱っこを求めることは自然なこと。「まだ抱っこ?」と思わなくても大丈夫です。
なぜ繰り返すの?3つの理由
自分でやりたい気持ちが育っている
歩きたい、探索したい、自分で選びたい。こうした「やりたい!」という気持ちが出てきているのは、成長のサインです。だから自分で降りて歩こうとします。
体力・バランスがまだ不安定
でも一方で、体はまだ発達の途中です。体力や筋力の問題だけでなく、感覚の影響も受けています。
だから抱っこで回復しようとするのです。
切り替えがまだ苦手
気分の波が大きかったり、状況に応じた調整がまだ難しかったりする時期でもあります。「自分で歩きたい気持ち」と「疲れた感覚」をうまく折り合わせるのが難しいから、行ったり来たりになりやすいのです。
発達的には問題ある?
基本的には問題ありません。むしろ、自立心が育っている、身体機能が発達中、環境に適応しようとしている、という前向きな変化として見ることができます。
「また繰り返してる…」と感じる場面こそ、実は子どもが一生懸命に成長しようと頑張っているタイミングかもしれません。
関わり方のポイント
行き来はOKと考える
「また抱っこ?」と思っても、それ自体は正常な姿です。無理にどちらかに固定しようとしなくて大丈夫。行ったり来たりを前提にして関わる方が、親も子も楽になります。
「歩く」と「抱っこ」を行ったり来たりする時期には、乗せ下ろしが簡単なヒップシートがおすすめ。こちらの商品はとてもコンパクトで軽量。外出時に使いやすいです。
先に見通しを伝える
「ここまで歩こうね」「疲れたら抱っこしようね」と、先に見通しを伝えておくだけで子どもは安定しやすくなります。次に何が起きるかが予測できると、不安が減るからです。
選択肢を作る
「歩く?手をつなぐ?」「抱っこがいい?おんぶがいい?」と選ばせてみましょう。「自分で決めた」という気持ちが満たされると、落ち着きやすくなります。
タイミングを読む
抱っこの要求が強くなる前に声をかけたり、疲れる前に対応したりすると、ぐずりに発展しにくくなります。先回りの声かけが、実はかなり効きます。
歩くが定着しないときは
自分で歩きたい気持ちはあるのに、歩く距離がなかなか伸びない場合は、関わり方を少し変えてみても良いかもしれません。
以下の記事を参考に、体を動かす遊びを増やしてみてください。

抱っこを減らしたいときは
「抱っこを減らす」より「別の方法で満たす」関わりをするという発想が効きます。安心感を満たす関わりや、自分でできたという経験を増やしていくことで、自然に抱っこの頻度が落ち着いていくことがあります。

まとめ
抱っこ↔歩くを繰り返すのは、「自立したい気持ち」「まだ不安定な身体」「自己調整の発達途中」が合わさった状態です。自分で歩きたい気持ちが強いのは、とても良いことです。
だからこそ、行き来を前提にして関わることが、一番うまくいく近道です。「歩く」と「抱っこ」の行き来は正直とても大変ですが、その時期の子どもに必要なやり取りと考え、気長に構えるのが大切です。
ヒップシートなどのアイテムを上手に活用して、少しでもママ・パパの負担を減らしつつ、焦らずゆっくり歩く距離を伸ばしていきましょう。

