「うつ伏せにするとすぐ泣く…」
「練習した方がいいの?無理にさせなくて大丈夫?」
赤ちゃんのうつ伏せ(タミータイム)について、悩むママはとても多いですよね。実は我が家でも、うつ伏せが苦手でなかなか慣れず、心配した時期がありました。
この記事では、そんな経験もふまえて、作業療法士の視点からうつ伏せを嫌がる理由と、おうちでできる関わり方をわかりやすくまとめます。
うつ伏せを嫌がるのはよくあること
結論から言うと、うつ伏せを嫌がる赤ちゃんはとても多いです。
特に生後3〜5ヶ月頃は、
といった理由で、負担を感じやすい時期です。そのため、「泣く=ダメ」ではなく、まだ慣れていないだけというケースがほとんどです。

なぜうつ伏せが苦手?作業療法士の視点
うつ伏せを嫌がる理由は、いくつか考えられます。
首・体幹の筋力がまだ弱い
うつ伏せの姿勢は、首や背中の筋肉を使って体を支える必要があります。その力がまだ十分でないと、「しんどい姿勢」になりやすく、嫌がる原因になります。
重力で呼吸が苦しい
うつ伏せは、重力により胸が圧迫される形になります。まだ頭や体を持ち上げる筋力が未発達な赤ちゃんは、仰向けに比べると呼吸のしにくさを感じることも。
そのため、体への負担が大きく、疲れやすさや不快感につながることがあります。
視界や感覚の変化に慣れていない
うつ伏せになると、見える景色や体の感覚が大きく変わります。この変化が苦手な子は、不安を感じて泣いてしまうこともあります。
経験が少ない
単純に、うつ伏せの経験が少ないと、慣れずに嫌がることもあります。「苦手だからやらない」→さらに苦手になるという流れになりやすいです。
うつ伏せはなぜ大切?
とはいえ、健診などでうつ伏せをすすめられる機会は多いですよね。それななぜでしょうか。
うつ伏せでは、次のような力が育っています。
実はうつ伏せは、その後の発達の原点になっているのです。
また、赤ちゃんはうつ伏せになることで、重力のかかり方や視覚情報など、仰向けとは違った感覚を受け取ります。このように、新しい感覚を受け入れていくことで、だんだん自分の身体についての理解を深めているのです。

無理にやらせる必要はある?
無理に長時間やる必要はありません
ただし、うつ伏せの経験は、寝返りやハイハイにつながる大切な動きでもあります。また、視界が変わることで新しい刺激が脳にたくさん入ってくるため、脳の発達にも繋がります。
練習をする時は、短時間をこまめに取り入れるのがおすすめです。
おうちでできる関わり方
まずは“数秒”からでOK
最初は5〜10秒でも十分です。泣く前にやめることで、「嫌な時間」になりにくくなります。
目線を合わせる
赤ちゃんの前に顔を持ってきたり、おもちゃを見せたりして、顔を上げたくなる環境を作ります。
抱っこでうつ伏せ姿勢を経験する
いきなり床でやるのが難しい場合は、大人の胸の上でうつ伏せになるのもおすすめです。ママとピッタリ体がくっついていると、安心感があるので受け入れやすい子も多いです。
少し傾斜をつける
クッションやタオルを使って、完全なうつ伏せではなく、少し角度をつけると負担が減ります。また、脇の下にロール上のタオルを入れる事で、腕で支えながら頭を上げる事に繋がりやすくなります。

機嫌のいいタイミングで
眠い・お腹がすいているときは避けて、ご機嫌なときに少しずつ取り入れましょう。
こんな場合は少し注意
基本的には様子を見てOKですが、
- 首がほとんど上がらない
- 極端に嫌がる状態が長く続く
- 体の左右差が気になる
といった場合は、かかりつけ医や専門機関に相談するのも安心です。
うつ伏せ遊びにおすすめの遊び
うつ伏せを楽しくするには、「顔を上げたくなる環境」づくりがポイントです。
ママの顔を見る
赤ちゃんの目線に合わせて声をかけると、大好きなママのお顔を見たくて頭が上がりやすくなります。
鏡のおもちゃ
赤ちゃんは人の顔を見るのが大好きです。鏡に映る自分の顔に興味を持つことで、自然と顔を上げる時間が増えることがあります。
音が鳴るおもちゃ
優しい音が鳴るラトルや布おもちゃは、顔を上げるきっかけになりやすいです。お子さんの視界に入りやすい場合で鳴らしてあげましょう。
動きのあるおもちゃ
ゆっくり転がるボールや、揺れるおもちゃは視線で追いやすく、うつ伏せ遊びの楽しさにつながります。
まとめ
赤ちゃんがうつ伏せを嫌がるのは、決して珍しいことではありません。
こうした要素が関係していることが多いです。
赤ちゃんは、最初からうつ伏せが得意なわけではありません。少しずつ経験を重ねながら上達していくのです。
無理にやらせる必要はありませんが、少しずつ経験を積むことはとても大切です。焦らず、その子のペースで取り入れていきましょう。
うつ伏せで過ごす時間が増えてくると、次は寝返りへと繋がっていきます。



