子どもの偏食はなぜ起こる?1歳・2歳の原因と対応を解説

生活リズム・育児の悩み

偏食に悩むママ・パパへ

「急に食べなくなった」
「好きなものしか食べない」
「毎日の食事がストレス…」

子どもの偏食は、多くの家庭で経験する悩みです。

「偏食=わがまま」と思われがちですが、実は発達の過程で自然に起こることも多いです。

この記事では、作業療法の視点から、年齢ごとの原因と関わり方をわかりやすく解説します。

子どもの偏食は「発達」と深く関係している

作業療法の視点では、「食べる」という行為は

  • 口の動き(口腔機能)
  • 感覚(食感・におい)
  • 姿勢や体の安定
  • 心の発達(安心感・自己主張)

といった、さまざまな発達の組み合わせで成り立つものと考えます。

そのため、偏食も単なる好き嫌いではなく、発達段階によって理由が異なるのが特徴です。

【1歳】食べないのは「固さ・口の発達」が原因かも

1歳頃は、噛む力がまだ未熟で、舌やあごの動きが発達途中であるため、口の中で食べ物をうまくまとめられません。食べる機能そのものが発達途中の時期と言えます。

そのため、固すぎて食べられなかったり、柔らかすぎて丸飲みになったりといった、食形態のミスマッチが起きやすくなります。

▶︎ 1歳の食べない理由と見直しポイントはこちら

1歳がご飯を食べないのは固さが原因?食べない理由と見直しポイント
1歳がご飯を食べないのは固さが原因かも?噛まない・丸飲みなどの理由を作業療法士が解説。発達に合った食形態の見直しポイントや、今日からできる工夫をわかりやすく紹介します。

【2歳】食べないのは「イヤイヤ期」が影響

2歳頃になると、自我が著しく発達するので、何でも自分で決めたい、イヤなことは拒否したいという、いわゆるイヤイヤ期に突入します。

これは、食事にも大きく影響します。「食べない」は自己主張のひとつとして現れることが多いのです。

  • 好きなものしか食べない
  • 気分で食べたり食べなかったりする

このように、日によって差が大きいのも特徴です。

▶︎ 2歳のイヤイヤ期と食べない理由はこちら

2歳がご飯を食べないのはイヤイヤ期?理由と関わり方を解説
2歳がご飯を食べないのはイヤイヤ期が原因かも?食べない理由や自己主張との関係を作業療法士が解説。無理に食べさせない関わり方や工夫も紹介します。

食事そのものへの興味がまだ弱い

  • 食べ始めるまでに時間がかかる
  • 遊びを中断して食卓に来たがらない
  • 数口で席を立つ
  • お腹が空いていても遊び続ける
  • 好きなものでも集中が切れると食べない

こういった様子があると、「食べ物が嫌なのかな?」と考えがちですが、単に遊びのほうが魅力的に感じていて、食事の優先順位が低い状態といえます。

切り替えが苦手であったり、空腹感に気づきにくいことが背景にあることも。

実は見落としがち?日常のあそびも「食べる力」につながる

食べる力は、食事の時間だけで育つわけではありません。実は、口に物を入れる行動も大切な経験なのです。

赤ちゃんが、おもちゃをなめたり口に入れたりする行動。これは、舌や唇の動きを育て、口の中の感覚を豊かにします。食べるための土台づくりにもつながっています。

▶︎ 赤ちゃんがなんでも口に入れる理由と関わり方についてはこちら

物を口に入れるのはいつまで?やめさせるべき?【作業療法士ママが解説】
赤ちゃんや1〜2歳の子どもが、何でも口に入れてしまう…。「これっていつまで続くの?」「やめさせた方がいいの?」と不安になりますよね。結論から言うと、多くの場合は無理にやめさせなくて大丈夫です。ただし、安全面の配慮はとても大切です。この記事で…

ハイハイなどの運動も関係しています。体幹の発達や姿勢が安定することは、実は口の細かい動きの土台になります。そのため、ハイハイなどの全身運動も、食べる力を支える大切な要素です。

無理に食べさせると逆効果になることも

「食べてほしい」と思うあまり、無理やり口に入れてしまったり、叱ったりすることもあるかと思います。

しかし、こういった無理に食べさせる関わりは、かえって逆効果になることが多いです。

偏食と発達障害の関係は?

「もしかして発達障害…?」と不安になる方も多いですが、偏食=すぐに発達障害というわけではありません。

  • 食べられるものが極端に少ない
  • 強い感覚過敏がある
  • 発達面で気になることがある

こうした場合は、専門家への相談も一つの選択肢です。

▶︎偏食と発達障害の関係についてはこちら

子どもの偏食は発達障害のサイン?見極めポイントをOTが解説
子どもの偏食は発達障害のサイン?食べない原因と発達の関係を作業療法士が解説。見極めのポイントや家庭でできる関わり方、相談の目安も紹介します。

まとめ|偏食は「成長の一部」として捉える

  • 1歳:食べる機能の発達段階
  • 2歳:気持ちの発達

偏食の理由は年齢によって違います。そして、食べる力は、日常のあそびや体の発達とつながって育っていくものです。

「食べる・食べない」だけにとらわれず、長い目で関わっていくことが大切です。

タイトルとURLをコピーしました