「ハイハイしなかったけど、大丈夫かな?」
当時の私は、そんな不安をどこかで感じながらも、「個人差かな」と思うようにしていました。
でも、あとから振り返ると、少し気になることが続いていました。
ハイハイはほとんどしなかった
我が家の娘は、寝返りが遅く、うつ伏せよりも仰向けで遊ぶことが多かったです。寝返りができるようになってからも、おすわりが大好きで気付くと自分で座って遊んでいました。
結果として、ハイハイをほとんどしないまま、つかまり立ち・伝い歩きに進みました。
少し心配はしたものの、発達は個人差が大きいので「こういうタイプなんだな」と思っていました。
手づかみ食べをほとんどしなかった
しかし、離乳食が進んできた頃、周りの子が一生懸命手づかみ食べしている中、娘はほとんど食べ物を手で触ろうとはしませんでした。
パンを置いても、じっと見ているだけ。こちらが持たせても、すぐに離してしまう。そして、スプーンばかり使いたがる。
おかげで私は、食べ物でテーブルや床がぐちゃぐちゃになるといった大変さをあまり味わうことはありませんでした。そして娘は、そのままスプーンでごはんを食べられるようになりました。
この影響は意外に大きくて、食べ物を丸呑みしそうになったり、かじりとりができなくて何でも一口大に切ってあげなくてはいけなかったりといった期間が、比較的長く続きました。
感覚遊びも苦手だった
保育園では、同じクラスの子どもたちが楽しそうに寒天を触って遊ぶなか、娘はとても苦手だったようで、一人だけカップに入れてもらった寒天をスプーンでかき混ぜて遊んでいました。
家でも試してみましたが、手で触らせようとすると泣いて嫌がり、ママが触って遊んでいても見ているだけでした。
「こういうの苦手なんだな」と思う反面、 引っかかるものもありました。
振り返って感じたこと
後から考えると、いくつかつながる点がありました。
ハイハイは手を床について動くため、手のひらにたくさんの刺激が入ってきます。
また、肩周りや腕に力が付くことで、手を使う土台の発達が促されます。
娘はハイハイをしなかったことで、これらの経験が少なくなり、感覚への慣れや手の使い方に少し影響があったのかもしれないと感じています。
でも、ハイハイをしなかったからといって、必ず問題になるわけではありません。
実際に娘も、その後の成長の中で、少しずつですができることは増えていきました。
ただ、「色々なことが少しゆっくりに育っていった」という感覚です。
手の発達は後からでも育つ
当時の私は、できることは色々やっていたつもりでした。
それでも結果として、娘はハイハイをほとんどせず、手づかみ食べや感覚遊びにも苦手さが見られました。
だからこそ今思うのは、「あのときもっとこうすればよかった」ではなく、「後からでも育てていける」ということです。
実際にわが家では、
- しっかり歩けるようになってからハイハイの動きを取り入れる
- 太ももを支えて手押し車のような姿勢で遊ぶ
- 手で体を支える遊びを増やす
といった関わりを、後からゆるく取り入れてきました。すると、色々なものが触れるようになってきたなと思う場面が増えてきました。
手づかみ食べも少しずつできるようになり、パンケーキやお芋などは、かじりとりできるようになりました。
また、砂場遊びで手を使うようになったり、粘土遊びができるようになったりと、触って楽しむ遊びが色々できるようになりました。
発達は、決まった時期にしか育たないものではなく、後からでも経験によって変わっていくものだと、実感しています。
「ハイハイしなかったことが気になる」
「手の使い方が少し不安」
と感じていたとしても、今できる関わりには、ちゃんと意味があります。
焦らなくて大丈夫。その子のペースで、 少しずつ経験を積み重ねていくことで、 発達はゆっくり育っていきます。
同じように悩んでいる方へ
もし今、
「ハイハイしない」
「手づかみ食べしない」
と悩んでいたとしても、すぐに何か問題があるとは限りません。
ただ、「どんな経験が少ないかな?」という視点で見てみると、親としてできることが見えてくることもあります。
経験を埋めるのは、いつからでも遅くありません。
まとめ
娘の発達には色々な場面で不安もありましたが、今振り返ると、発達はつながっているのだということを強く感じます。
一つひとつの動きや経験が、次の発達につながり影響していく。
だからこそ、体の準備が整うのを気長に待ち、足りていない経験を補ってあげることは大切だなと思っています。
ハイハイや手づかみ食べの発達的意味についてはこちらの記事で解説しています。
>>「赤ちゃんがハイハイしないのは大丈夫?理由と関わり方を作業療法士が解説」
>>「手づかみ食べをしないのは大丈夫?作業療法士の視点で解説」

